通勤・通学や、季節を問わずにバイクでツーリングをする方は、冬場でも積雪さえなければ、バイクに乗るという方が多いと思います。
寒くなる秋~春先にかけて、防寒対策として電熱グローブの購入を検討する方が多いのではないでしょうか。
この記事では、バイクの使用方法(目的)に応じた、電熱グローブの給電方法を紹介しています。
2つの電源供給方法
電熱グローブには、2つの給電方法があります。
- モバイルバッテリー
- バイクの車載バッテリー
それぞれ良い点・悪い点があるため、購入する前に、ご自身に合った給電方法はどちらか?確認をしましょう。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーを用いた電源の供給は、バイクからの電源取り出しが不要なため、手軽に利用が可能な一方で、駆動時間に制限があることが一番の課題です。
筆者も愛用している”RSタイチ”の電熱グローブ用バッテリーを例にすると、おおよその駆動時間は以下の通りで、ロングツーリングなどではバッテリー残量に注意して利用しないと、帰路で寒い思いをすることが多々あります。
ハイパワー | ノーマル | エコノミー | |
駆動時間 | 3時間30分 | 4時間30分 | 7時間 |
エコノミー設定では約7時間駆動可能ですが、これは温かさを感じるというよりも、寒くない程度の感覚といったところです。
そのため、温もりを感じながらバイクに乗りたい場合は、ノーマル以上の設定が必要なため、どうしても駆動時間が短くなりがちです。
そして、モバイルバッテリーの場合、使用後は充電をする必要があります。
通勤・通学・ツーリングで疲れて帰ってきた後に、ヘルメット・衣類を片付けたのち、モバイルバッテリーの充電までしなけれないけなくなり、一手間かかるのも事実です。
充電を忘れて、翌日出発前に充電していないことに気が付いた・・・なんてこともあります。
また、モバイルバッテリーは収納場所の確保が必要。
電熱グローブの種類によってモバイルバッテリーの収納方法が異なり、グローブ本体に納めるか、ジャケットの中に収納する2つのタイプがあります。
前者の場合、グローブが大きくなってしまうものの、本体に収納するため、一式の取り扱いが楽にできます。
後者は小さい電熱グローブを選択できますが、グローブとモバイルバッテリーの間を中継ケーブルで繋ぐことになるため、ジャケットの中に配線を忍び込ませ、体温調節などでジャケットを脱ぐ際は、ケーブルも片付ける必要があります。
おすすめは、モバイルバッテリーをグローブ本体に収納できるタイプ!
- 簡単に利用開始できる。(バイクに部品の取り付けが不要。)
- バイクに乗っていない時も使える。
- 駆動時間が短い。
- 使用後は充電をする必要がある。
- グローブのタイプによっては配線の取り回しが面倒。
- モバイルバッテリーの収納場所を確保しなければいけない。
車載バッテリー
次にバイクに付いているバッテリーで、電熱グローブの電源を取る方法。
こちらはモバイルバッテリー式とは違い、車載バッテリーから電源を取るため、駆動時間に制限が無く、使用後の充電が不要なことが大きな利点と言えます。
特に駆動時間については、制限時間を気にせずに暖を取れるため、真冬でも寒い思いをすることなく、ツーリングを楽しめるというのは、非常に幸せなことです。
しかし、電熱グローブなどの発熱させる機器はバッテリーへの負荷が大きく、電源機器(USB充電器やバイク用ナビなど)を同時に使用すると、バッテリーの劣化を早めたり、バッテリー上がりを誘発してしまいます。
そのため、電熱グローブとUSB充電器を同時使用したい場合などは、電熱グローブの出力を低くして使用するなど、使用量を抑えて利用するこが必要になります。
また、車載バッテリーより電源を取る場合、電源と電熱グローブの電源接続口は、シートの前方に設置することが多くなります。
そのため、バイクに乗った後・降りる前には必ず電源ケーブルの取り付け・取り外しが必要になり、これを怠ると咄嗟に電源を点けることができない・降りる前に電源を抜き忘れて断線させてしまう危険性があることに留意しましょう。
- 駆動時間に制限がない。
- 充電不要。
- バイクのバッテリーに負荷がかかる。
- バイクから電源を取り出す必要がある。
- USB電源やグリップヒーターを使用している場合は使用量に注意が必要。
- 使う度に電源ケーブルを上着の裾まで配線しなければいけない。
- バイク乗り降り時に、ケーブルを外す必要がある。
費用の差
RSタイチ製の、電熱グローブを使用する際に必要な初期費用を、定価ベースで比較しています。
尚、それぞれグローブは違うタイプを使用。モバイルバッテリー式はグローブ本体にバッテリーを収納できるタイプ。車載バッテリー式ではモバイルバッテリーが収納できないタイプのグローブ。
2つを比較した結果、初期費用(定価ベース)としては車載バッテリーを使用した方が安いことが分かります。
ただし、電源取付工賃についてはネイキッドバイクをベースとしているため、フルカウルバイクなどであれば、+2,000円(取付工賃6,000円)程度が必要になります。
逆に、電源の取り出しがDIYでできれば、費用をかなり抑えることができるぞ!
また、モバイルバッテリーは販売店舗により半額セールを行っている場合があり、グローブとバッテリーの合計費用がネット通販よりも安く購入することができます。
利用シーン別:おすすめ給電方法
結局、自分はどっちを買えばいいの?と、そんな方に向け、利用シーンや所有状態別で、おすすめの給電方法を振り分けています。
- 既に多くの電源を車載バッテリーから取っている。
- 複数台バイクを所有している。
- バイクの乗り換えを検討している。
- 小排気量のバイクで車載バッテリー容量が小さい場合。
- モバイルバッテリーの充電が面倒だと感じるかた。
- とにかく費用を安く抑えたいかた。
まとめ
バイクの使用方法(目的)に応じた、電熱グローブの電源供給方法を紹介しました。
電熱グローブは高価ため、なかなか購入に踏み切れない方も多いと思います。しかし、電熱グローブは冬本番でも快適にバイクに乗ることができるおすすめの装備です。
ぜひ、新しくウィンターグローブの購入を検討している方は、電熱グローブも候補として入れてみてください。
モバイルバッテリー式
- 簡単に利用開始できる。
- 電源取出しが不要。
- 駆動時間が短い。
- 使用後は充電をする必要がある。
- グローブにより中継ケーブルの取り回しが面倒。
- モバイルバッテリーの収納場所を確保しなければいけない。
車載バッテリー式
- 駆動時間に制限がない。
- 充電不要
- バイクから電源を取り出す必要がある。
- USB電源などを使用している場合は使用量に注意が必要。
- 中継ケーブルの取り回しが面倒。
- バイク乗り降り時に、ケーブルを外す必要がある。
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