以前乗っていたホンダ CB400SFを売却し、同社のモンキー125を購入しました。
この記事では、排気量が小さくなったことで感じたメリットなどを紹介します。
維持費が安い
初めに紹介するべきは維持費に関して。やはり400ccと125ccとで維持にかかる費用は大きく差があります。
一部では「大きい排気量も小さい排気量も、維持費には違いはない〜」とも耳にしますが、実際にそうなのでしょうか?
全ての維持費を比較することはできませんが、125ccのメリットと共に紹介します。
燃費
125ccのバイクの一つの特徴として、燃費が良いことがあげられます。
私が購入したモンキー125も、高い回転数を多用していても、非常に良い燃費を叩き出しています。
給油 | 走行距離(km) | 給油量(L) | 燃費(km/L) |
1回目 | 222.9 | 3.29 | 67.7 |
2回目 | 178.9 | 2.84 | 62.9 |
3回目 | 197.6 | 3.0 | 65.8 |
CB400SF(NC42)の平均燃費は25km/Lでしたので、倍以上の燃費が出ていることになり、
それぞれの平均燃費を元に、1年間で走るであろう距離のガソリン代を比較すると、3,000kmで9,601円、5,000kmで16,000円もの差ができる事になります。
平均燃費 | ガソリン代(130円/L) | ||
走行距離3,000km | 走行距離5,000km | ||
モンキー125 | 65km/L | 5,999円 | 10,000円 |
CB400SF | 25km/L | 15,600円 | 26,000円 |
もちろん、燃費が良いことはモンキーに限ったことではなく、他の125ccのグロムやZ125なども優れた燃費性能を有しています。
燃費(km/L) | |
モンキー125 | 67.1 |
グロム | 68.5 |
Z125 | 54.2 |
カタログ燃費と実燃費の差が少ない事に驚き!
任意保険
124cc以下と、125cc以上のバイクの任意保険料を比較した場合、同一条件で3000円前後の差が出ます。(保険会社により異なる。)
大排気量との差があまりないとも考えられますが、少しでも出費を抑えてバイクに乗りたい人には、大きなメリットであることは間違いありません。
また、自動車で任意保険を契約している(同居の家族の任意保険でもOK)場合、125cc以下のバイクに適用できるファミリーバイク特約を使うことで、任意保険にかかる費用を抑えることもできます。
ただし、ファミリーバイク特約はロードサービスの対象外であり、故障・事故の際のレッカーなどは別途費用がかかるため、注意が必要です。(JAFへの加入をおすすめします)
よって、ロードサービスを付けておきたい場合や、長期間(目安5年以上)125ccのバイクに乗る場合は、将来の等級による割引で年間の保険料も安くなるため、個別で任意保険への加入をおすすめします。
税金
排気量が小さくなることにより、必要になる税金も安くなります。
排気量ごとに課せられている自動車税と重量税の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
メンテナンス
大きい排気量のバイクと比べ、メンテナンスに必要な様々な費用が安くなります。
分かりやすい例として、12ヶ月点検は排気量ごとに点検費用が異なっている場合が多く、バイク用品の販売や点検整備を請け負っている”2りんかん”では、125ccと250ccの点検費用を比べると4,400円もの差があります。
・2りんかん 点検費用(カウルの脱着費用を除く)
〜125cc | 〜250cc | 〜400cc | 401cc〜 | |
12ヶ月点検費 | 8,800円 | 13,200円 | 15,400円 | 19.800円 |
車検が無いバイクでも、安全のために12ヶ月点検をプロに任せ、バイクの状態を診てもらい、適切なメンテナンスを行うことが大切です。
・エンジンオイル
排気量やバイクのサイズが小さくなる事により、使用されている消耗品の量や規格なども小さい物が使われます。
モンキー125 | CB400SF | |
オイル量 | 0.9L | 3.2L |
1Lが1,000円のエンジンオイルを使った場合でも、1回のオイル交換で2,000円以上も差が生まれます。
・タイヤ
タイヤサイズ | モンキー125 | CB400SF |
前輪 | 120/80R12 | 120/60R17 |
後輪 | 130/80R12 | 160/60R17 |
また、125ccまでのバイクは改造・修理をするハードルが低いため、ご自身で作業を行うことで工賃を節約できるだけで無く、バイクの構造を知る勉強にもなります。
ツーリング中に起こったトラブルの早期解決や、バイクに乗り換えた時のベースの知識にもなるため、チェーンの点検・給油やエンジンオイル交換などから初めてみると良いでしょう。
バイクの楽しさを味わえる
125ccのバイクは、日本の道路を走行する上で、必要以上のパワーは備えておらず、バイクが小型・軽量なことで操作がおこないやすいため、まさに”人馬一体”となることができます。
特に山道・峠道といった場所では、操作がしやすいことでカーブに対する恐怖心が減り、小型バイクならではの身軽な走行ができるため、楽しく運転をすることができる様になります。
そのため、免許を取得したばかりの初心者や、セカンドバイクとして購入を検討している人、など誰にでもおすすめできる排気量のバイクです。
取り回しの良さ
小型軽量なことにより、道を間違えてもUターンや路地への侵入など、大きな心配も無く運転することができます。
特に、駐輪場やガレージでバイクを押して歩く場面では、100kg前後の重量で低重心の125ccのバイクであれば、倒してしまう心配はほとんどありません。
身長175cm,体重60kgの私自身、
乗り慣れたCB400SFは押して回る時は気を使いましたが、
モンキー125は何も心配なく取り回しをすることができ、非常に気楽です。
バイクに乗ることが増えた
バイクに乗る機会が増えたのは、出発時・帰宅時の手間が減ったことが理由にあります。
私は駐輪場でバイクを保管しているため、盗難やイタズラ・各部の劣化の対策にバイクカバーを使って保管をしています。
バイクカバーというのは面倒な物で、適当な被せ方・外し方をすれば、当然バイクに傷が付きます。また、カバーに砂埃が付着していることもあり、付け外しが面倒に感じます。
そして、付け外しのしやすさは、バイクの大きさに左右されるため、CB400SFからモンキー125に変わった事により、非常に楽になりました。
たったこれだけの理由で、バイクに乗る機会(バイクに乗ろうと思うこと)が間違いなく増えました。
原付二種に乗り換えて感じたメリットまとめ
原付二種に乗り換えて感じたメリットを紹介しました。
125ccのバイクは、維持費・取り回しや保管のしやすさ・運転技術の向上といった点で優れています。
動力性能については、乗り慣れることで「パワーが足りない」と感じることはあるものの、常日頃から感じることはありません。
そのため、購入を検討している方はレンタルバイク店を利用し、一度、借りてみることをおすすめします。
最後に125ccのバイクが向いている人を紹介して終わります。
- 大学生
- 体格などが理由で大きなバイクを避けたい人
- バイクに乗る頻度が少ない人
- 毎月のお小遣いから維持費を捻出している人
- 免許取得後、装備品等を買い揃えるために小さいバイクから始める人
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