バイクや車で多く使われている樹脂部品。
そんな中でも塗装やコーティングがされていない、いわゆる”無塗装樹脂パーツ”と呼ばれる部品は、直射日光を浴びたり、経年劣化や擦れることで少しづつ白くなっていきます。
そんな見窄らしい姿となってしまった無塗装樹脂パーツ。実は簡単にヌルテカの新品同様に補修することができることをご存知ですか?
使用前後の例を含め、詳しくは記事をご覧ください。
材料費はワンコイン以下!
無塗装樹脂パーツの修復に必要な物は、シリコンスプレーと拭き上げ用のタオル(マイクロファイバータオルを推奨)の2つ。
価格は製造しているメーカーにより異なりますが、多目的潤滑油KURE5-56でお馴染みの、呉工業のシリコンスプレーであれば300円程度で購入することが可能です。(記事公開2021年6月時点)
このシリコンスプレーは、吹きつけた対象にシリコンの皮膜(層)を形成し、滑りを良くすることができます。
そのため、樹脂パーツのツヤ出しをするだけでなく、バイクではフロントフォーク(インナーチューブの手入れ)などにも使うことができ、汚れや水分の付着を防ぐことができます。
また、バイク以外でも活用することができ、カーテンレールや椅子のキャスターへ少量を吹き付けることで、滑りが良くなり、引っ掛かりを解消することなども可能です。
実際に使ってみた
では、実際にどれくらいの効果があるの?と気になるかと思いますので、使用例をご覧ください。
尚、見やすさ度外視にはなりますが、変化を知って欲しいため、いずれの写真の加工は一切していません。
トップケース
新品で購入後、約2年が経過したトップケースです。
あまり変色は見られませんが、細かい傷や擦れによる白化がみられました。
そして実際にシリコンスプレーを使用した後は、この状態。
全ての傷が消える訳ではありませんが、細かい傷や白化が消え、艶が出たことにより新品同様になりました。
ミラー
続いて純正のミラーにも使用してみます。こちらはバイクカバーとの擦れによる白化が酷く、なんとも見窄らしい姿です。
社外品のミラーは片側で1万円と、新品に交換するには覚悟の必要な価格です。
純正のミラーが気に入っていたり、不要な出費を抑えて綺麗にしたい場合など、シリコンスプレーが活躍します。
シリコンスプレーを使った後の状態。
白くなっていた箇所はすっかり黒光し、使用前とは大きな変化が見て分かると思います。
その他
その他にも、エアクリーナーボックスやリアフェンダー、スクーターのステップ周り※1など、使える場所はたくさんあります。
写真はご近所さんのスクーターのため、勝手に施工はできませんが、この様な状態の樹脂も綺麗になること間違いなしだと思います。
※1:ステップ(足の置き場)への施工は靴との摩擦を減らし、足を滑らせてしまう可能性があるため注意してください。
使い方と注意点
私のおすすめする使い方は、シリコンスプレーをマイクロファイバータオルに吹き付けてから、樹脂パーツへと塗り込む方法です。
この方法を推奨する理由として、直接スプレーで吹き付けてしまうと、ムラになるだけではなく、不要な部位へのシリコンの付着を招いてしまうためです。
シリコンスプレーは吹き付けた対象物にシリコンの皮膜を形成し、潤滑を良くする効果があるため、タイヤやブレーキ・シートに付着すると事故の原因になりかねません。
また、吸気系に入り込むことでエンジンの不調に陥いる可能性もあるため、エンジンは必ず切った状態で施工する様にしましょう。
そのため、手間にはなりますが、マイクロファイバータオルなどへシリコンスプレーを吹き付け、ムラにならないように塗り込むことをおすすめしています。
日焼けした樹脂パーツを新品同様に修復する方法まとめ
日焼けや経年劣化・バイクカバーなどとの擦れにより白くなってしまった樹脂部品は、シリコンスプレーを使うことで、簡単に艶を出すことができることを紹介しました。
300円程度で新品同様に艶出しができるだけで無く、フロントフォークのメンテナンスや家庭での使用もできるため、コスパの高い一品です。
ぜひ、騙されたと思って1本購入をしてみてください。
コメント