賃貸住宅の駐輪場・駐車場や、外出先でバイクを駐車していると、不運にもバイクが転倒してしまうことがあります。
バイクが倒れる原因は様々ですが、自然にバイクが倒れた場合の責任・対応方法、外的要因による転倒時の責任・対応方法は整理できていますか?
事故発生時にすばやく対応できる手順や、修理費用の負担などを紹介しています。
管理不足等による転倒
はじめに、所有者自身の過失や、自然現象・天候などで、バイクが倒れた場合の対処法。
バイクが自然と倒れるには、以下のようなパターンが上げられます。
- サイドスタンドをきちんと出せておらず転倒。
- サイドスタンドが地面に食い込んで倒れた。
- 風などによってバイクが煽られて転倒。
これらの場合は、加害者と呼ばれる人物はいないため、全てバイク所有者ご自身の責任の元、バイクを修理することになります。
車両保険に加入している場合
バイクの車両保険に加入していることで、契約内容によっては補償を受けることができますが、駐車状態から転倒しただけでは保険を使うほど(使えるほど)損傷していない場合が多いため、全額自己負担で修理することになるでしょう。
ただし、駐車中の転倒でも修理費用が補償される保険に加入している場合は、被害の大小に関わらず、事故発生時に警察と保険会社へ連絡をしましょう。
※事故証明書が発行されるまで、バイクは倒れたままにするか、あらゆる角度で写真を記録してから引き起こします。(状況証拠を残すことが必要)
車両補償を使用する場合は、どの保険会社も事故証明書が必要です。
保険会社へ連絡をすると、修理方法や修理業者について説明があるので、その指示に従って修理工場への搬送~修理をします。
車両保険に加入していない場合
車両保険に加入しておらず、通報などの必要も無い場合は、バイクを引き起こしましょう。
損傷が無い場合や、ご自身で修理が可能な場合は、手続きは不要です。
ご自身でバイクの修理ができない場合、バイクが走行できる状態であれば、掛かりつけのバイクショップ等へ入庫・修理を依頼します。
クラッチレバーやブレーキレバー、ウインカーなどの灯火類が損傷していて、正常に走行できない場合、レッカー業者やバイクショップへ連絡をして、バイクの引き取り・修理を依頼しましょう。
油・ガソリンが飛散した場合は、必ず処理をしましょう。
人為的に倒された場合
次に、駐車場などでご自身のバイク1台のみが転倒していることを発見し、それが人為的な要因によってバイクが転倒していると判断した場合の対処法について。
人為的にバイクが倒された場合、次の様な状況が挙げられます。
- 自動車等による当て逃げ
- イタズラや嫌がらせで倒された
- 近くを通った人が倒した(故意ではない)
これらが原因の場合は、必ず警察へ通報しましょう。
ただし、大事にしたくない場合などは警察・保険会社への通報は不要です。
被害届
バイク所有者の判断により、被害届を提出するか・しないかを判断することになりますが、バイクを倒された瞬間が記録された防犯カメラ等の映像が無い限り、被疑者を特定することは困難です。
多くの車両保険では、相手が特定できない事故による損害は保険を使用できない場合があるため、犯人を特定できない場合は、修理費用は自己負担となってしまいます。
そのため、事故後にはご自身で周囲を見渡していただき、防犯カメラ等が無いか探してみましょう。カメラ等があった場合は、警察が映像の確認をします。
(店舗や賃貸住宅の防犯カメラなど、個人へ録画映像を提供することはまずありません。)
修理費用
バイクを倒した犯人が見つかった場合、修理費用の負担に関して示談交渉をおこなう必要があります。
保険の有無で対応方法が異なります。
保険あり
警察の事故証明書をもとに、ご自身の保険会社と相手保険会社が過失割合を協議します。
・バイク所有者に過失が無いと判断された場合は、修理費用の100%が支払われます。
・所有者にも過失があると判断された場合、修理費用の一部が支払われます。
保険なし
警察の事故証明書をもとに、ご自身と相手保険会社が過失割合を協議します。
費用の支払いは”保険あり”と同一のため省略。
駐車中のバイクが単独で転倒!責任と発見後の対応まとめ
自宅や外出先でバイクが転倒していた場合の対応方法について紹介しました。
いつ何時、バイクが倒れる・倒されるか分かりません。
日頃から駐車場所を気にしてバイクを停めることは、最も大きい自己防衛をしましょう。
- 駐車場所の路面状態・風向きを確認する。
- 人通りが多い場所には停めない。
- 自動車の枠に駐車する場合は、奥に停めない。
これらのポイントを紹介している記事がありますので、そちらもご覧ください。
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