バイクに乗っていると必要になってくるチェーン用のオイル。
おそらく購入を検討している方であれば迷うであろう、ワコーズから販売されているチェーンルブ(CHL)とチェーンガード(CHG)。
この2つは何が違い、それぞれどんな人におすすめなのか紹介します。
チェーンについて
多くのバイクには、シールチェーンと呼ばれる専用の潤滑剤(オイル・グリス)が封入・塗布されたチェーンが使用されています。
潤滑剤を用いることによりチェーンが伸びること防いでいますが、この潤滑剤は時の経過と共に劣化や飛散していきますので、次第に無くなっていきます。
また、チェーン表面に錆が発生すると、シールリングが傷ついて、外れてしまい、封入されているグリスが抜け落ちてしまうこともあります。
そのため、全てのメンテナンスを店舗(プロ)に任せている方でも、チェーンオイル・グリスは手元に置いておき、こまめに給油をすることをおすすめしています。
チェーンルブとチェーンガードの違い
ここからが本題になります。
同じWAKO’Sが販売しているチェーンルブとチェーンガードの違いとは、何でしょうか。
見た目
チェーンルブが無色透明なのに対し、チェーンガードは乳白色です。
チェーンガードの様に潤滑剤に色がついていると、給油した部分としていない部分の見分けがつくため給油不足に陥りません。
しかし、カラーチェーンなどを使用していて、チェーンの元の色を大切にしたい場合は、無色透明のチェーンルブを使うと良いでしょう。
粘度
チェーンルブは粘度が低いのに対し、チェンガードの粘度は高いです。
擬音で表現するとチェーンルブは「ヌルヌル」、チェーンガード「ベトベト」といったところでしょうか・・・。
そのため、チェーンルブはチェーン内部に浸透しやすく、砂や埃など付着しにくい傾向にある。
それに対しチェーンガードは耐磨耗性に優れ、雨などに当たっても流れ出しにくい傾向にあると言えます。
ただし、きちんと認識して頂きたいのは、チェーンルブにも十分な潤滑作用・耐摩耗性能はあります。
防錆
錆が発生したチェーンは見た目が悪いだけでなく、チェーンの動きを鈍くするため、潤滑油には防錆効果を期待したいところです。
チェーンルブ・チェーンガード共に防錆効果はあります。
チェーンルブは水置換性を有しているため、チェーンに水分・湿気が付着していてもそれを追い出し、防錆・潤滑皮膜が形成されます。
チェーンガードにも防錆効果はありますが、水置換性を有しているとの表記が無いため、しっかりとチェーンを清掃した上で吹き付けることが必要だと考えられます。
この点については、チェーンルブが気軽に・あらゆる場面で使いやすい商品と言えるでしょう。
携帯性
長距離ツーリングや宿泊を伴うツーリングに行く場合、雨が降る可能性もゼロではありません。
また、高速走行・濡れた路面を走行した際にもチェーンの油は飛散してしまうため、こまめに給油をしてあげることが望ましいです。
その場合に求められるのが本体のサイズです。
チェーンルブはスプレー缶のサイズも小さく、トップケースやサイドバッグ・リュックサック等に入れる場合は、あまり邪魔になりません。
ノズルについて
チェーンルブとチェーンガードの違いに、ノズルがそれぞれ違うことがあげられます。
チェーンルブは広域拡散できるショートノズルと、狭い範囲に対して集中的に吹き付けるロングノズルが一体型となっています。
しかし、チェーンガードはロングノズルが別体となっている上、ロングノズルは缶フタに引っ掛けるだけであるため、紛失しやすいです。
また、ショートノズルとロングノズルを付け替える際、ノズルをしっかりはめ込むためには、少量のグリスを噴出しなければならず、手も汚れやすくなり大変使いにくい仕様となっています。
まとめ:チェーンルブ・ガードどちらがおすすめ?
チェーンルブ・チェーンガードを比較し、それぞれに長所と短所があることが分かりました。
2つの潤滑剤がどういった人やバイク・場面におすすめなのか、まとめます。
最後に、私はこの2つを潤滑剤を使った感想として、今後も使い続けようと思うのはチェーンルブです。
洗車をする際はガソリンスタンドのコイン洗車場を使っていますので、携帯性に優れていることや、水置換性であることが大きな理由です。
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