【保存版】バイクの冬眠・処置するべき6つのこと

【保存版】バイクの冬眠・処置するべき6つのこと 維持管理
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最高気温が10℃を下回ると、バイクに乗る機会も減るのではないでしょうか?

気温が上がるまでの数ヶ月間、冬眠処置をせずにバイクを放置していると、春に無駄な整備が必要になってしまうかもしれません。

それを避けるため、今回はバイクに長期間乗らない場合の、保管方法についてです。

長期出張でバイクに乗れない時にも役立つ内容ですので要チェック!

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何もせずに長期保管すると?

バイクを長期保管時、何もせずに放置しているとどうなるか?

バイクは1〜2ヶ月乗らずに放置していると、以下の様な不具合が発生することがあります。

  1. バッテリー上がり
  2. タイヤの変形
  3. チェーンの錆
  4. ガソリンタンクの錆
  5. キャブレターの詰まり
  6. バイク全体の劣化

いずれの不具合も、修理をするには無駄なお金と時間がかかります。

では、これらの不具合をどうやったら防ぐことができるのか、紹介していきます。

バッテリー上がりを防ぐ

バッテリー上がりを防ぐ
2018年式 CB400SF バッテリーカバー

バイクはエンジンをかけずに駐車している場合でも、バッテリーに貯められた電気を車両に供給しています。

そのため、バイクに数ヶ月間乗らない場合は取り外し、バッテリー上がりを防ぎましょう。

バッテリーの外し方

バッテリーの外し方
2018年式 CB400SF バッテリー

バイクのバッテリーはシートの下に設置してあります。

バッテリーがカバーで覆われている場合もありますので、それを取り外した後、下記手順でバッテリーを取り外しましょう。

  1. マイナス端子(黒色)を外す
  2. プラス端子(赤色)を外す

バッテリーを接続する際は、逆の手順で端子をつなげる。

なぜ、プラス端子を先に外してはいけないのか?

この手順となっている理由は、プラス端子を先に外す場合、工具等で金属部に触れてしまうだけでショートが起こり、最悪の場合、火災に至る可能性があるためです。

必ず順番を守って安全に作業をしましょう。

また、室内の冷暗所に保管することをおすすめします。

バッテリーの寿命

バイクのバッテリーの寿命は3年程度です。

しかし、運転する頻度が低い場合や、チョイ乗りが多い場合は寿命が短くなります。

また、バッテリーを一度でも完全放電してしまうと、バッテリー上がりが起きやすくなってしまいます。

その様な場合は、出先でのトラブルを回避するためにも交換することが望ましいです。

バッテリーを外さずに冬を越す場合

2週間に1度、15分程度のアイドリングをしましょう。

その際に、近所迷惑にならない程度にアクセルを回し、タイヤの変形を防ぐ処置を同時にすると効率が良いです。

タイヤの変形を防ぐ

タイヤの変形を防ぐ

タイヤはゴムでできているため、長期間放置していると、地面との設置面から変形していきます。

一度変形したタイヤは、空気圧を満タンにしても元の性能には戻りません。

また、最も良い対策としては、メンテナンススタンドを使い、タイヤを受けせて保管することですが、資金や環境(賃貸駐輪場など)によって難しい場合もあると思います。

Point

1ヶ月に1度で良いので、タイヤを回転させ、駐車させる時のタイヤの設置面を変えることで、対策ができます。

チェーンの錆を防ぐ

チェーンの錆を防ぐ

チェーンが酸化し、錆が発生することを防ぐために、給油をしましょう。

チェーンが錆ると動きが鈍くなるため、新品のチェーンより余分な力が必要になります。

エンジンに余分な負荷がかかり、発進時のもたつきや、チェーンが切れてしまう可能性があります。


愛用しているチェーン用のオイルがあれば、それでも問題ありませんが、筆者が愛用している物を紹介します。

ワコーズ チェーンガード A270

通常、チェーン用の油は無色透明ですが、この商品は白です。

色が付いていると給油をした部分と、していない部分の違いを見分けることができるので、給油漏れを防ぐことができます。

また、油の粘度も高めに設定されているので、走行中に油が飛散して油分が切れてしまったり、保管時に雨などで油が流されてしまうことを防げます。

ガソリンタンクの錆を防ぐ

ガソリンタンクの錆を防ぐ

ガソリンを満タンにすることで、錆を防止できます。

ガソリンタンクの内部で錆が発生してしまった場合、ガソリンと共に錆が流れ、エンジンまでの経路が詰まってしまい、アイドリング不良やエンストの原因となります。

そのため、鉄でできているガソリンタンクの内部を満たすことで、錆(酸化)を防止することが望ましいとされています。

また、この際に燃料添加剤などを投入しておくと、冬眠から帰る際の栄養剤にもなりますので、おすすめします。

キャブレターの詰まりを防ぐ

キャブレターの詰まりを防ぐ

燃料コックをOFFにし、キャブレター内部に残ったガソリンを抜きましょう。

ただし、インジェクションバイクに乗っている場合は不要です。

キャブレターを採用しているバイクの場合、燃料コックから流れたガソリンは、キャブレターに溜まり、エンジンへ霧状に噴出されます。

キャブレターは新鮮な空気が入りやすい構造となっているため、ガソリンが酸化し、ガム状の物質が沈殿するので、それがエンジンの噴出経路に詰まってしまう。ということが発生してしまいます。

How to

楽にガソリンを抜く方法として、燃料コックをOFFにした後、アイドリングでエンジンをかけ、エンストさせるというのをおすすめします。

バイク全体の劣化を防止する

バイク全体の劣化を防止する

雨風のみならず、盗難から守るためにバイクカバーをかけましょう。

記事の最初にバッテリーを外すことを紹介しましたが、バッテリーを外すと、防犯装置(振動センサー等)もOFFになってしまうので、防犯対策は必須です。

詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。

バイクの冬眠まとめ

バイクの冬眠まとめ

バイクを冬眠させる方法をご紹介しました。
行うべき順番にまとめます。

  • バッテリーを外す。
  • タイヤの空気圧を調整する。
  • ガソリンを満タンにする。
  • チェーンの給油をする。
  • 燃料コックをOFFにして、キャブレター内部のガソリンを抜く。
  • バイクカバーをかけ、バイク全体の劣化と盗難防止をする。

春先にバイクに乗る際、すぐに乗れないなんてことが無いよう、これらの内容を実施して、楽しいバイクライフを送りましょう。

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