バイクのチェーンは定期的なメンテナンスをすることが大切です。
バイク販売店やメンテナンスを請け負っている店舗では、チェーンの清掃・給油作業を有償にて行っていますが、フロントスプロケットカバーを開けてまでメンテナンスはしていないことが多いです。
そのため、1年に1度くらいは、ご自身でフロントスプロケットカバーを開けて掃除をしてみませんか?想像を絶するくらい汚れている場合があります。
CB400SFのフロントスプロケットを清掃した記事になります。
フロントスプロケット
フロントスプロケットはギアペダルの取り付け部、根元にあります。
フロントスプロケットにアクセスするには、シフトペダルと樹脂製のカバーを取り外す必要があるため、手間のかかる作業に思えますが、必要な工具さえ揃っていれば、簡単にメンテナンスをすることが可能です。
必要な工具
今回メンテナンスを行ったCB400SF(NC42)のフロントスプロケットへアクセスするために必要な工具を紹介します。
- 10mm – メガネレンチ
- 8mm – T型ソケットレンチ
これに加え、清掃をするための道具が必要になります。
- チェーンクリーナー
- チェーンブラシ
また、清掃中にチェーンの油が落ちてしまうことがあるため、給油用のチェーンルブ等があると安心です。
では早速、整備方法をみていきます。
フロントスプロケットカバーの外し方
フロントスプロケットを清掃するために、シフトペダル及びスプロケットカバーを外します。
取り付け(元に戻す)方法については、逆の手順で行うため詳細は省きますが、戻す際に注意するポイントを記載しています。
シフトペダルを外す
作業開始前に、シフトペダルとシャフトの2つが、どの様に噛み合わされているか確認をします。
通常であれば画像の様に点同士が隣り合っています。この状態でない場合、バイクの購入先かメンテナンスを依頼している店舗に確認しましょう。
メガネレンチを使い、シフトペダルのボルトを外します。
この時にボルトを回そうとすると、シフトペダルに回転の力が伝わってしまうため、片方の手でペダルが動かない様に押さえましょう。
ボルトが外れたら、シフトペダルを手前に引くことで、ペダルが自由になります。
もし錆が発生して外しにくい場合は、軽く潤滑油等を吹き付け、浸透させます。
外したシフトペダルは、この後の作業の邪魔にならない様、ステップ側に移動させておきます。
ただし、無用な力をかけない様に注意。簡単に折れ曲がります。
フロントスプロケットカバーを外す
T型ソケットレンチを用いて、カバーを固定しているボルト5箇所を外します。
各サイズがセット販売されているソケットには、8mmソケットが無いことがあります。
また、ソケットが肉厚に作られていることが多いため、差し込むことができない場合があります。
整備を開始する前に、お手持ちのソケットレンチでボルトが外せるか確認することをおすすめします。
外したボルトのうち2本は、長いボルトと短いボルトがあります。
長いボルトは左下、短いボルトは右下で使われているため、組み付け時に間違えない様に注意してください。
また、ケーブルが入ったチューブを固定している金具が、右上のボルトと共に締め付けられています。
こちらも組み付けを忘れない様にしましょう。
フロントスプロケットカバーを外します。
車体のフレームに引っかかる場合がありますが、上手く動かして取り外します。
これでフロントスプロケットを清掃する準備ができました。
画像は15ヶ月・約6,000km走行したCB400SFのフロントスプロケットカバー内の状態です。
カバー側にも、べったりと油や砂がへばり付いています。
この様な状態では、綺麗にしたチェーンがすぐにこの汚れを拾ってしまいます。
チェーンブラシ・チェーンクリーナーを使って、ピカピカに仕上げましょう!
奥まったところの汚れを掻き出すには、チェーンクリーナーを浸透させ、チェーンブラシの長い方のブラシでの掃除が捗ります。
清掃後は逆の手順で組み付けます。
フロントスプロケット清掃まとめ
CB400SFのフロントスプロケットカバーの取り外し方を紹介しました。
フロントスプロケットカバー内部には、油分を含んだ砂埃が蓄積しているため、チェーンへ悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
正規販売店等のメンテナンスでも、フロントスプロケットまでは清掃していない場合があるため、1年に1回程度、ご自身でメンテナンスされることをおすすめします。
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