走行動画の撮影で使うことを前提に、OSMO ACTIONとGoPro HERO9を比較しました。
これからアクションカムの購入を検討している場合、この2機種の違いを知っていても良いかもしれません。
GoProHERO9とOsmoActionを比較
基本情報
では早速、2機種をvlogやモトブログで使うことを前提に比較しています。
メーカー | DJI OSMO ACTION | GoPro HERO9 BLACK |
型番 | – | CHDHX-901-FW |
発売日 | 2019年5月17日 | 2020年9月17日 |
定価 | 45,650円 | 54,000円 |
最大画角(視野角) (*1) | 145° | 148° |
*1:手振れ補正をONにすることにより画角は狭くなります。
画角の違い
前項で画角の違いを記載していますが、実際の映像の違いを比較します。
マウント場所はフルフェイスヘルメットの顎部分(通称:顎マウント)で撮影をしています。
OSMO ACTION
画質 | 1080p 60fps |
撮影時画角画角 | 設定項目なし |
手振れ補正 | ON |
OSMO ACTIONはステアリングの両端が見えず、スピードメーターを映像に収めようとすると上空の景色があまり映りません。
GoPro HERO9
画質 | 1080p 60fps |
撮影時画角設定 | 広角 |
手振れ補正 | ON(HyperSmooth 3.0) |
GoPro HERO9はステアリングの両端を映像に納めることが可能で、画角も広いためスピードメーター・風景共にバランス良く映像に納めることができている印象です。
OSMO ACTIONとGoPro HERO9の画角差は3°ですが、カメラの手振れ補正をONにすることにより、画角の幅が狭くなります。
映像の比較をすると、OSMO ACTIONの手振れ補正をOFFにしている映像と、GoPro HERO9の手振れ補正をONにした映像は、画角が似ている様に確認できます。
手ブレ補正OFFでの撮影は、綺麗な映像を残すことができないからあまりおすすめできない!
重量
アクションカムをヘルメットに取り付ける場合に気になるのは重量の問題。重くなるほど頭痛や首・肩こりに繋がるため、長時間の撮影には向かなくなります。
そのため決定的な瞬間を残したい場合は、常にヘルメットに重量がかかり続けるため、できる限り軽い物を選びたいところです。
各メーカーのHPには本体重量しか記載されていないため、マウント+音声録音に必要な物の重量(マイク本体は除く)を比較しました。
OSMO ACTION | GoPro HERO9 | |
本体重量(バッテリー重量込み) | 124g | 158g |
マウントフレーム | 27g | 不要 (*2) |
マイクアダプタ | 7g | 29g |
総重量 | 158g | 187g |
*2:GoPro HERO9はマウント部が本体に取り付けてあるため、マウントフレームが不要。
OSMO ACTIONがGoPro HERO9と比べ、総重量では29g軽い結果となりました。
誤差の範囲ともいえますが、軽さを重視した場合はOSMO ACTINに軍配が上がります。
ただし、ここで注目したいのはマウントフレームの要否について。
OSMO ACTIONをヘルメットに取り付ける場合は、マウントフレームが必要です。反対にGoPro HERO9は本体に直接マウントできるため、ここでの差が7gと縮まります。
そのため声の録音が不要な場合には、マウントフレーム無しでも取り付けることができるGoPro HERO9を選ぶことも有りと言えるでしょう。
UI 操作
OSMO ACTIONは各機能へのアクセスがしやすく、直感的な操作が可能。また、タッチモニターの操作の感度も良いため、初心者でも扱いやすくなっています。
それに対しGoPro HERO9は、機能が豊富なことにより設定変更に戸惑うこともしばしば。それに加えてタッチモニターの感度が非常に悪いため、操作のしづらさが目立ちます。
ちなみにタッチモニターの感度の悪さについては、発売直後のアップデート(v1.22)で改善されたことになっていますが、まだまだ改善の余地があると言っても過言ではありません。
今後のアップデートによって、どれだけ改善がされるか気になるところですが、操作の簡単さを求める場合は、OSMO ACTIONが圧倒的に優位に立ちます。
ただしGoPro HERO9は・・・
執筆翌日にマイクアダプターが使用できるアップデートが公開されました。
GoPro HERO 9発売当初から使えることを前提に販売されていたので、対応が遅すぎるという点は否めませんが、まぁ良しとしましょう・・・。
2020年12月16日時点、これまでのGoProシリーズで使用できていた「Pro 3.5mmマイクアダプター」が使用できません。
当初は11月のソフトウェアアップデートで使用できるようになる予定でしたが、予告なく延期されたため、12月中のアップデートで使えるよう予定されています。
そのため、すぐにヘルメット内部の音声を録音したい場合、「HERO9 BLACKカメラメディアモジュラー」が必要になります。
おまけ:GoPro HERO9は更なる映像体験が可能
GoPro HERO9は「MAXレンズモジューラー」が別売りされており、これにより様々な機能を使うことができます。
- 水平維持機能
- Max HyperSmooth(水平維持機能用の手振れ補正)
- 画角:155°
水平維持はカメラの角度を変えても、映像が回転すること無く撮影することができます。
また、画角は通常のレンズを使用するよりも大幅に広くなり、通常のレンズで撮影するよりも映像の曲がりが少なくなります。
GoPro HERO9とOSMO ACTION比較まとめ
GoPro HERO9 BLACKとDJI OSMO ACTIONの比較をしました。
GoPro HERO9は画角が広く、機能も豊富でオプションパーツを組み合わせることにより、自分好みの使い方をすることができます。しかし、UIの応答性に少々問題があるため、スムーズな操作感を求める場合はおすすめできません。
OSMO ACTIONは発売から1年が経過しており、有名メーカーのアクションカムを低価格で購入することができます。また、直感的な操作感・反応の良いUIによりアクションカム初心者でも扱いやすいため、Vlog入門としておすすめです。
OSMO ACTION | GoPro HERO9 | |
画角の広さ | × | ○ |
手振れ補正の強度 | × | ○ |
機能の多さ | × | ○ |
UI(直感的に操作できるか) | ○ | × |
操作に対する応答性の良さ | ○ | × |
重量 | ○ | × |
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