バイクのチェーンはメンテナンスしていますか?
走行中に聞こえてくるジャラジャラ・カチャカチャといった異音は、もしかしたらチェーンのメンテナンス不足かもしれません。
そんな時は、チェーンの給油や清掃をするべきです。
この記事では、”初心者の人が使ってしまいがち”な、用品を紹介します。
給油:多機能潤滑剤
有名な商品で言うところの、KURE 5-56など、多機能潤滑剤は使用を避けるべきです。
これらの多機能潤滑剤は、駆動部品の潤滑やサビ落としまでできる万能なスプレーと思いがちですが、バイクに使われているシールチェーンには適していません。
5-56などの多機能潤滑剤はシール(画像ではシールリングと記載)と呼ばれるチェーンの部品(輪っか状のゴム:図中ではシールリングと記載)を劣化させます。
シールの劣化が進み切れると、チェーンが回転する遠心力で飛び出してしまい、シール内に封入してあった潤滑油が飛散。チェーンが異常に摩耗するため、結果的に寿命を縮めてしまうことになります。
また、一部の二輪車では、シールが使われていないバイクもありますが、5-56は揮発性が高く、粘度も低いため、高速で回転するバイクのチェーンには不向きと言えます。
清掃:パーツクリーナー
パーツクリーナーは油分の除去に最適な洗浄剤ですが、シールチェーンの清掃を目的とした利用はおすすめできません。
シールを傷めるだけでなく、シールの内部に封入されているグリースまでも溶かしてしまいます。
そしてチェーンの給油作業では、シール内部へと新しい潤滑油を入れ込むことは非常に困難なため、給油不足となる場合が多いです。
そのため、チェーンの清掃には専用のクリーナーを使うことをおすすめします。
サビ落とし
「サビ落とし剤」を使い、チェーンのサビを落とすことは絶対に止めましょう。
多くのサビ落とし剤には酸性の成分が含まれているため、必ずシールを傷つけることになります。
チェーンにできたサビを落とす場合は、シールチェーン専用の洗浄剤と洗浄ブラシを使って、汚れと同時にサビを落としましょう。
チェーンに使ってはいけない潤滑油・メンテナンス剤まとめ
チェーンに使ってはいけない潤滑油・メンテナンス剤を紹介しました。
バイクのチェーンメンテナンスには専用の物を使い、間違った清掃・給油をしましょう。
- チェーンの給油に使ってはいけない:多目的潤滑油(KURE5-56,WACO’sラスペネ等)
- チェーンの清掃に使ってはいけない:パーツクリーナー
- サビ落としをしたい場合は、チェーンクリーナーとブラシを使う。
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