チェーンの表面に発生したサビは、バイクを遠目に見ても気になるものです。
新品に交換してしまうのも一つの手ですが、交換する程の劣化が見られなければ、ちょっとしたメンテナンスで錆を落としてみるのはいかがでしょうか。
ただし、「チェーンにできた錆を完全に落とす事は不可能。」ということを前提に、可能な限り錆を落とす方法を紹介します。
全てはチェーンの掃除で完結する
チェーンクリーナーと3面チェーンブラシを使って掃除をしましょう。
クリーナーの浸透力と、ナイロンブラシを使った擦り洗いで、大部分の錆は落とすことができます。
詳しい清掃方法は、別途記事を作成予定。
チェーンの清掃後は給油を忘れずに行うこと。チェーン用グリスを比較した記事もおすすめです。
それでも錆が気になる場合
チェーンメンテナンスをしても、まだ錆が気になる場合は、1面タイプのナイロンブラシを使って清掃をしましょう。
1面タイプのブラシだと様々な材質の物がありますが、真鍮ブラシなどの硬いブラシを使うと、シールを傷つけてしまうため、使用してはいけません。(真鍮ブラシ:先端を素手で触ると痛く感じるほど、硬いブラシです。)
錆が発生している部分を集中的に擦る
3面ブラシでポイントを絞って掃除することは難しいです。
そのため、錆が発生している箇所を集中して掃除ができる1面ブラシを使います。
チェーンクリーナーが乾かない内に擦ることで、完全ではありませんが錆を落とすことができます。
強い力で擦ってはいけない箇所
チェーンのプレートとプレートの間には、シール(リング)と呼ばれるゴム製のパッキンが組み込まれています。
シールの中には潤滑油(オイル)が封入されており、シールが無くなると封入されている潤滑油が飛散し、チェーンの寿命を縮めてしまいます。
そのため、シールが露出している外側プレートと内側プレートが重なっている凹み部分は、優しく擦ることを覚えておきましょう。
強い力で擦ってしまうとシールに傷がつき、チェーンの寿命が短くなってしまいます。
チェーンにできた錆の落とし方まとめ
チェーンにできたサビの落とし方を紹介しました。
錆は鉄が腐食することによって発生する現象であるため、チェーンの給油をこまめに行うことで、防止することができます。
清掃〜給油のメンテナンスをプロに任せる事も良いですが、チェーン用のグリスを1つだけ購入しておき、洗車後や雨天走行後など、こまめに給油をしてあげる事も大切です。
まめな点検をしてあげることが、バイクを長く安く維持できる方法ですので、お手元に置いておくことをおすすめします。
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