ヘルメットのシールドの曇りを防止してくれるピンロックシールド。
ピンロックは長く使い続けていると、シールドとの接触箇所が劣化していき、湿度の多い日や夜間・汗を多くかいた際などに効果を発揮できずに、シールドが曇ってしまいます。
この記事では、ピンロックシールドの劣化を最小限に抑え、買い替え頻度を下げるための方法を紹介しています。
なぜ劣化するのか?
まずはピンロックを使うことで、どのようにしてシールドが曇ることを防いでいるのか解説します。
ピンロックの縁には”シリコンゴム”が塗りつけられており、ヘルメット側のシールドには、ピンロックを固定するための”偏心ピン”と呼ばれるパーツがあります。
ピンロックを取り付けると、シリコンゴムがシールドに接触しますが、まだこの状態では曇りが発生しやすいため、偏心ピンでシリコンゴムをしっかりと密着させ、密封状態を生み出し、曇りを抑えています。
ピンロックのシリコンゴムは、常にシールドに強く押さえつけている状態のため、次第にシリコンゴムが変形し、隙間が生まれ、ピンロックをしていてもシールドが曇るといった症状が現れるのです。
また、温度変化や直射日光を浴びることよってもシリコンゴムが劣化し、次第に密着性が悪くなることもあります。
寿命を延ばす方法
では、どのようにしてピンロックの寿命を延ばすのか?
少し手間のかかる方法と、今すぐにできる簡単な方法の2つを紹介します。
取り外して元箱に入れておく。
シールドが曇りにくい季節や、時間帯にバイクに乗る場合は、シールドからピンロックを取り外し、元箱に入れて保管をしておくことで、ピンロックの買い直しを防ぐことが可能です。
2月中旬~10月中旬の間はシールドは曇りにくいので、
ピンロックを外していてもいいかな
劣化する原因でも紹介したように、強い力で押し付けられる状態が長期間続いたり、直射日光を浴びることによって、シリコンゴムの劣化していきます。
そのため、温度変化の少ない室内で、購入したときに梱包されていた袋に収納しておくことが、最も良い方法です。
見落としがちですが、ピンロックの取扱説明書にも「使用しないときは外して購入時の包装に入れておく」と記載がされています。
季節を問わず、突然の雨などに対応がしたい人は、ピンロックを外さなくても寿命を延ばせる以下の方法を試そう。
偏心ピンを緩める
ピンロックを取外のは面倒!と感じる方は、ピンロックを押さえつけている偏心ピンを緩めることで、寿命を延ばすことが可能です。
曇り止めが機能しなくなる一番の原因は、シリコンゴムが変形してしまうことのため、偏心ピンを緩めることで解決ができます。
偏心ピンの調整方法などについては、こちらの記事を御覧ください。
ただし、直射日光やシールドの開閉によるシリコンゴムへの影響があるため、取り外して保管をしておくよりも、劣化が早くなる点は理解しなければなりません。
- 通勤・通学でバイクに乗る
- 交通状況によってルートを変えて山間部やトンネルを走行する
- 突然の雨などによって季節を問わずにシールドの曇りに備えておきたい
といった場合は、この方法をおすすめします。
出先でシールドが曇りそうになった場合に、偏心ピンを回転させ、シリコンゴムを密着させることで、その場でシールドの曇り対策をすることができます。
まとめ
ピンロックを長く使うための方法を紹介しました。
シールドの曇りが起こりにくい時期は購入時の梱包に保管しておく・突然の雨などにも対応できるように偏心ピンを緩めておくことで、不要な買い直しを防ぐことができます。
その他にも、ピンロックをしているのにシールドが曇る場合の対処法を、以下の記事で紹介していますので、参考に御覧ください。
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